ざるとバケツとカリスマ先生と

大学受験の世界では、

 

「カリスマ」って呼ばれる講師が結構いると思う。

 

教え方が抜群に上手。

 

合格させる。

 

 

 

でもね、

 

教え方が上手な人は、その世界には結構いると思う。

 

そもそも、教える自信がなければ、

 

講師にはなろうと思わないんじゃない?

 

 

 

カリスマ講師とそうじゃない講師の間には、

 

圧倒的な壁があると思う。

 

 

 

じゃあ、カリスマ講師と

 

そうじゃない講師の違いって?

 

 

 

それは、

 

「本気」

 

 

 

 

講師の本気度の違い。

 

 

生徒の成績を上げる、合格させる圧倒的な責任感とか

 

自分の仕事の成功に対する必死さとか

 

情熱とか自信とか確信とか。

 

こんなのをひっくるめて「本気」っていうのだろう。

 

 

本気度は講師によって全然違う。

 

 

 

 

それは、確実に授業中の空気から生徒たちに伝播する。

 

 

当たり前だけど本気だから本気が引き出せる。

 

 

当然、相性とか好みも出てくるけどね。カリスマと言えども万人受けってあり得ないから。

 

 

 

 

 

例えば、授業中にしゃべる内容を台本にし、

 

 

つまり、一言一句同じことをしゃべり、

 

 

本気度の低い先生とカリスマ先生が全く同じ台本で1年間授業をしたとする。

 

 

どっちの授業が生徒を伸ばすか、ちょっと考えるだけで分かるだろう。

 

 

 

 

 

でも、はっきり言うと、

 

 

カリスマ先生の授業を受けたとしても、

 

 

 

たかだか週に1日、2時間とかの授業だけでは、

 

 

 

上位校に受かるまで成績を上げることなんかできない。

 

 

 

倍率が低かったりそれなりの学校の話ではない。

 

 

あくまで上位校。

 

 

 

だって、塾でやるのは必要な時間のほんの何十分の一くらいだから。

 

 

 

 

 

授業の中でカリスマ先生の本気に触れて、

 

 

自分も本気になっていく。

 

 

やるべきことをやれるようになって、

 

 

自学自習をするようになり、

 

 

そして、あこがれの学校に合格する。

 

 

 

 

 

じゃあ、みんなだれでもカリスマ先生の授業を受けたら、

 

本気になって、

 

がんばって、

 

自学自習できるようになって

 

成績が上がって、

 

あこがれの志望校に合格できるの?

 

 

 

 

残念ながら無理だろうね。

 

だって、

 

ざるに水を注いでもたまらないでしょ。

 

どんなに勢いよく注いだってたまらないでしょ。

 

蛇口全開にしようが、放水車使おうがダメ。

 

そう、

 

同じ授業を受けたって、

 

ざるの状態の子とバケツの状態の子では、

 

溜まり方が違う。

 

というか、ざるの子は溜まってすらいない。

 

底のほうに水滴が少しだけ・・・・・

 

 

 

だから、

 

生徒が受けとめる勇気を持たなければダメ。

 

ほんの少しの勇気でいい、

 

そうすれば、ざるからバケツに変わっていくから。

 

そしたら、溜まっていくよ。

 

 

 

 

カリスマ先生の授業って、

 

受け手が選ぶもの。

 

この先生の授業を受けたいって。

 

指名制。

 

だから、申し込みが殺到してすぐにしめきりになる。

 

申し込みの段階で、受け手は「勇気」をだして「覚悟」をきめて申し込む。

 

その時点でもうすでに「バケツ」状態か、悪くても「穴の開いたバケツ」になっているんだよ、

 

ざるじゃないんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

バケツになろうよ。

 

 

 

でっかいバケツにね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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