いつも通りで

今朝、さいたま市の某高校前。

 

たくさんの受検生たちが

 

会場へ吸い込まれていくように

 

入場していくのを見ていた。

 

大半は緊張の面持ちだ。

 

この日のために

 

積み重ねてきたものがある、

 

そんなオーラを感じていた。

 

一組の母親と娘がいた。

 

門の前で別れ際に

 

娘が

 

「じゃんけんポン」

 

突然言い出した。

 

お母さんは

 

つられて

 

チョキを出したが、

 

次の瞬間、

 

「こんな日にやめてよ」

 

と言い、

 

本当に困った顔をしていた。

 

娘は笑顔で、

 

「じゃあ、行ってくる」

 

と言って

 

入っていった。

 

お母さんのほうが

 

よっぽど緊張していた。

 

 

泣きそうな顔で

 

階段を上り終わるまで

 

手を振って

 

見送っていた。

 

その子は大丈夫、

 

お母さんよりも

 

よっぽど落ち着いていたし、

 

それに

 

あの時のじゃんけん

 

娘はグーを出していたからね。

 

 

 

 

しばらくして

 

校門前に

 

一台の車が停車した。

 

中から

 

お母さんが出てきた。

 

 

「息子がお弁当を忘れたので届けたいのですが・・・・」

 

 

門の中にいる

 

教職員の方に話をしてもらい、

 

暫くして

 

笑顔で戻ってきた。

 

大丈夫だったらしい。

 

普段から忘れ物が多いのかもしれない。

 

大一番にお弁当を忘れるなんて

 

すごいじゃないか。

 

平常心ってやつだ。

 

それならば大丈夫。

 

今日はいつも通りできる人に

 

合格の女神は微笑みかけるだろうから。

 

 

 

いつも通りこそ

 

最高の必勝法だから。

 

 

 

 

 

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