若き日、カントは知識欲に燃えていた。   学ぶほどに喜びを覚え、   真理の探究に邁進する自分を誇らかに感じていた。   その自信を粉々に砕いたのは、   ルソーの教育小説『エミー […]

聖書に「はじめに言葉ありき」という言葉がある。   ゲーテが『ファウスト』で、この言葉を少しだけ変えて、   「はじめに行動ありき」と改めたのは有名な話だ。   行動こそ一切の出発点だからだ […]

「野球は冬のスポーツですから」   １８歳の高校生だった、菊池雄星投手が   テレビカメラを前に、   さらっと語っていた。   もちろん、野球はウインタースポーツではない。 &n […]

「疾風に勁草を知る」とは、   激しい風にあって初めて真に強い草が分かるように、   厳しい困難の時にこそ本物の人物を見極めることができるということ。       定期テ […]

「虎の巻」といえば、参考書や教科書ガイドの意味で使われることがある。   この言葉の語源をご存じだろうか。   古来、中国では、軍師が兵法を駆使して戦を繰り広げた。   戦術の優劣で勝負が決 […]

小学生の塾生がうれしそうに言っていた。   「友だちの家にお泊りに行くんだ」   私自身の小学校時代のことを思い出した。   友だちの家に泊まりに行くのは   何日も前からワクワク […]

イラク戦争のさなかの市民の実話を描いた絵本   『バスラの図書館員』。   主人公は、女性図書館員のアリア・ムハンマド・バクルさん。   アリアさんは戦争が始まると、   図書館の […]

前回の北辰テストの国語で、   思ったような結果が出なかった生徒がいる。   「理由は分かったの？」   「・・・・・まだです。」   それじゃあ、早速ということで、   […]

永い冬を耐えたわたしは   草のように甦える。   愉しげなひばりよ   どの畝からも歓喜〔よろこび〕に舞いあがれ     この詩の作者は戦争中、   日本に留 […]

いつの時代も、権威・権力を誇示しようとする者は、   “威厳”などという鎧で自らを飾り、他を寄せつけない。   学問の世界などでは、   大事なことは、   難しい言葉で書かれてい […]