過去の意味を変えよう
「エリートは育てるもんやない、勝手に育つもんや」
というのが教育に関する持論である数学者の故・森毅氏。
評論家としても活躍し、
特に教育問題に関心が深く、
青少年にエールを送り続けた。
中学生に、こう語っている。
「過去にこだわって、
これからもダメだと思いこんでしまっては、
確実に未来はダメになる」
「たしかに、人間の現在があるのは、
過去の自分の上にのっかっている……
しかし、いま考えるべきことは、
現在の自分をのせている過去ではなくて、
その自分が、未来へ向かって動きだすことである」
“今までダメだったから、どうせこれからも……”とあきらめ、
挑戦の心をなくす。
反対に、これまでの成功に安住して、
地道な努力を忘れる。
どちらも「過去に負けた姿」といえよう。
過去を変えることは、誰にもできない。
だが、今をどう生きるかによって、
“過去の意味”は、いかようにも変わってくる。
失敗しても、
それをバネにして頑張り、
目標を達成すれば、
過去の失敗は”勝利の1ページ”と輝く。
今を力強く生き、未来の勝利を開きたい。