きのうの自分を乗り越える
“風の谷”を自由に飛行する少女、
ほうきにまたがり品物を届ける魔女、
飛行艇を見事に操る豚……。
アニメーション作家の宮崎駿氏は、
映画の中で、
キャラクターをよく空に飛ばす。
自身が最も得意とするシーンの一つだ。
50代半ばで完成した「もののけ姫」では
“得意技”を封じた。
誰も飛ばない。
テーマも、かつてない壮大さ。
培ったものをすべて捨て去り、
新しいことに挑戦した作品だった。
その興行は、
当時の日本映画の記録を塗り替えた。
自らの可能性に懸け、
新境地に挑む宮崎監督の気迫が伝わってきた。
“きのうの自分”を、
いかに乗り越えてみせるか。
一見、地道なその歩みこそ、
強固な自分を築く近道である。
それは、「もののけ姫」も乗り越えて
「千と千尋の神隠し」などの
ヒット作をその後生み出していった宮崎監督が
証明している。
きのうの自分を乗り越えていこう。
さて、話題は変わって動画の紹介。
ネコと友だちになりたい鳥。
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