ほんとうの生きたことば
農学の大家が、ある村で1時間ほど講演した。
題名は「土壌の話」。
終了後、一人の聴講者が、
けげんそうに質問した。
「どじょう、どじょう、とおっしゃいましたが、
赤どじょうのことですか、ごまどじょうのことですか」
「土」で分かるところを「土壌」と言ったために、
淡水魚の泥鰌と混同され、
講演が分かりにくくなってしまった。
言語学者の金田一京助氏は、
このエピソードを通して、
言葉を発する際に大切なのは
「よく分かること」と指摘する。
相手が理解できるように話す、
日常的な話し言葉が「ほんとうの生きたことば」であると。
昨日、保護者会を開催した。
この日のために精一杯の準備をしてきた。
資料も気合を入れて作成した。
でも、本当に保護者の方に役に立ち、
分かりやすい会だったのかと
自問してみると
反省することがたくさん出てくる。
「ほんとうの生きたことば」もそのうちの一つだ。
いつものことではあるのだが、
保護者会の後に思うのは
「次こそは・・・・」
キモチを切り替えて、
次回の保護者会に向けて
歩んでいこう。