コツコツと
一見、平凡に見えることを持続していくと、やがて非凡に通じていく。
地道な努力を積み重ねた人が、勝利者となる。
「格に入て格を出ざる時はせばく、格に入ざる時は邪路にはしる。格に入格を出て、初て自在得べし」
松尾芭蕉が“俳諧の心得”として述べた言葉である。
格は規格の格で、基本のこと。
基本を繰り返して学び、身に付けることが肝要だ。
基本通りにできるようになれば、
そこからその人なりの個性や独創性が発揮されていくものだ。
プロ野球の王貞治選手を育てた、荒川博氏が語っていた。
「人間というのは気の遠くなるような反復練習で、何かを会得することができる」と。
有名な話だが、王選手は打撃の基本である素振りに徹した。
1日1000スイングを超える素振りを実践していたという。
基本に徹することは、土台をつくること。
土台なくしては、どんな家も、どんな立派なビルも建たない。
学習においても人生においても同じである。
一日一日が、コツコツと新しい自分を創造しゆく日々でありたい。