学習習慣
元ヤクザで、現在は弁護士をしている方がいる。
この方の話の中に、とても大切なことがあるので紹介したい。
一生懸命勉強すれば、何にだってなれるというようなことではない。
私が感じたことは別のことだ。
この方は、ある事件がきっかけで
所属事務所から破門された。
そして、留置所にいたときに読んだ本に感銘を受けた。
その本は・・・・・・
ヤクザの組長の妻だった作者が、
司法試験に合格し、弁護士になった話。
自分も同じように司法試験に挑戦しようと決意したそうだ。
しかし、いきなり司法試験ではハードルが高すぎる。
だから、まず最初は、宅地建物取引士に合格することを目標にした。
次に、司法書士。
そして、最後は司法試験だ。
途中、いろいろあったのだが、ついに司法試験に合格した!
「3つの試験のうち、どの挑戦がいちばん大変だったですか?」
と問われたときの返答が私には一番印象に残った。
彼は迷うことなくこう答えたのだ。
「それは、最初の試験のときです。」
難易度だけならば、最後の司法試験に決まっているが、
一番最初の試験だというのだ。
「最初は学習習慣がなかったから、
わずかな時間机に向かうことすら苦痛でした。」
「大切なのは学習習慣。」
「学習習慣ができたので、司法試験の学習は楽しむこともできた。」
私はこれを聞いたときに、
小中学生の学習もまったく同じだと感じた。
ハードルの低い「高校受験」の挑戦を通して
学習習慣を身につけられなければ、
「大学受験」や「大学院受験」、
「就職試験」「資格試験」など
その後のハードルの高い挑戦は厳しいものとなる。
大切なのは、
ハードルの低い挑戦のうちに
学習習慣をしっかりと身につけておくこと。
誤解を恐れずに言わせてもらえば、
ハードルの低い挑戦においては
結果よりもむしろ
学習習慣が身についたかどうかのほうが大事なのだ。
学習習慣が身についていなければ、
次以降の挑戦ではレベルも格段に上がるうえに
努力も重ねられない、
だから必然的に成功することもできないからだ。
最後にもう一度いっておきたい。
小中学生のうちに
「学習習慣」を身につけることが一番大切なこと。
そして、キミを時間は待ってくれないのだ。