90年後
「今年は生誕90年前です。さて誰のこと?」
お分かりだろうか?
答えは人気キャラクターの「ドラえもん」
原作では、2112年に誕生する設定だ。
気弱な少年・のび太の苦悩に応えて、ドラえもんが、ひみつ道具を提供。
危機を切り抜けるが調子に乗って、
最後は失敗に終わるというのが基本のあらすじ。
一方、最初は道具に頼るが、
自分の努力で困難を切り開くことを学ぶ「のび太の成長」が描かれ、
物語に深みを与えている。
「ドラえもん学」を提唱する漫画評論家の横山泰行氏は、
「生涯夢に憧れ続ける心を失うな」が、
作品のメッセージであるという。
「道具」は夢をかなえてくれるものだが、
自分の足で、未来の夢に向かって歩き続けるための「きっかけ」でもあるのだ。
今年はドラえもん誕生50周年だという。
映画も上映中だ。
そういえば初めて見た映画はドラえもんだったなあ。
小中学生には「道具」はないけれど、
アタマと体とココロを自分の力で鍛えて
生涯夢にあこがれ続ける心を失わないでほしいと切に願う。