未来予想図
昨日は新中学2年生の英語の授業だった。
早いもので入学してから1年が過ぎようとしている。
入学してからどれだけ学力的成長ができただろうか。
そしてこれからどれだけできるのだろうか。
今までと同じことをしていたのでは
成績は上がらない。
上がらないどころか下がってしまう。
公立高校の受検データを分析してみると
通知票(学年評定)の推移に関して興味深いことが分かる。
偏差値50以下の公立高校の合格者は
1年生の学年評定と2年生の学年評定を比べると
横這いか下がっていることが多い。
上がる余地もたくさんあるのだが
上がっていたとしても微増の学校ばかりだ。
現高1生のデータの中から、うちの塾のエリアの高校で例を挙げると・・・・・
・志木高校 1年28.4 2年28.2【マイナス0.2】
・新座柳瀬高校 1年26.4 2年25.4【マイナス1】
こういうデータは非公表のため、
上記の数字は追跡調査で調べたものだけど
実際の数字と大きくかけ離れたものではないだろう。
上記に対して
偏差値65以上の公立高校の合格者たちの平均は
2年生の学年評定は1年生のものを
確実に上回っている。
・川越高校 1年39.4 2年40.3【プラス0.9】
・川越女子高校 1年41.3 2年41.7【プラス0.4】
偏差値50以下の学校と偏差値65以上の学校ともに
中3の学年評定の平均は上がっている。
受験学年だから当然といえば当然だ。
何が違うのか。
それは「中2」の時点で
上を向いているのか
横這いなのか
下を向いているのか
そこが大事なのだ。
横や下を向いている人が
上に向かっていくのには
相当なエネルギーが必要だ。
ロケットだって発射するときに一番エネルギーを必要とする。
もともと上を向いているのならば
そのエネルギーは必要ではない。
成績向上にムダやムラがないのだ。
だからこそ中2の成績は
上がっていることが重要なのだ。
昨日の授業では
各自に自分の調査書を作成してもらった。
上記の今年度の様式に
まずは1年生の学年評定を記入してもらった。
今週末にもらうものを予想して書いてもらったのだ。
次は2年生の学年評定。
そして3年生。
特別活動の記録も書いてもらった。
1年生のところは過去の活動として、
2、3年生のところは未来予想として記入する。
委員長や生徒会役員、部長などになる予定も書いた。
部活動での記録も予定してもらった。
欠席日数も検定の取得もすべて記入した。
一旦回収して
その調査書を得点化して
公立高校の合格者平均と照らしてみて
自分の書いた数字とおなじくらいの学校をリストアップしてあげた。
全員が1年生よりも2年生、
2年生よりも3年生の数字が高くなっていた。
かなり大きく成長する予定の生徒もけっこういた。
スポーツの世界の方が学習の世界よりも進んでいるのだが、
このようなイメージトレーニングは大切だ。
人は感情の生き物だから。
新3年生はもちろん、新1年生にもやる予定だ。