10から10.001へ
今ある力を10とする。
それを出し切れば地力は10・001くらいになる。
次もそれを出し切れば10・002になる。
力は全てを発揮してこそ増えていく。
逆に余力を残せば減っていく。
ミスター・ラグビーと称された故平尾誠二さんが選手だった当時の伏見工高ラグビー部は、
ほぼ無敵だった。
ある試合でのこと。
手を抜いても大差をつけて前半を終えたハーフタイムで、
監督は選手たちを厳しく戒め、上記の話をしたのだ。
1984年に放送されたスクールウォーズというテレビドラマは
ラグビー部員にスポットライトを当てた大人気ドラマだった。
このドラマの舞台になった高校が伏見工業高校だ。
登場人物たちにもモデルがいる。
平尾氏も登場人物のモデルであった。
ドラマの中の彼は、
プレーや練習に熱心ではあったが、独りよがりな性格だった。
主将に推薦されるも、辞退した。
しかし、先輩や後輩の説得により
主将を引き受けて
部を引っ張ることに。
主将にふさわしくない言動もいろいろとあったのだが、
少しずつ少しずつ主将の自覚を得て
周囲からも認められる主将へと成長を遂げる。
実際の平尾氏は高校卒業後
同志社大学に進学し、
卒業後は神戸製鋼に就職した。
人生の勝負は突き詰めれば、
自分自身の弱さとの戦いである。
ラグビー部監督のアドバイスにあった
全力を出すことで0.001の成長を遂げることができなかったとしたら、
その後の平尾氏の活躍もなかったかもしれない。
うまずたゆまず、諦めず、
一歩一歩と向上の道を歩む中に成長と勝利の直道があるのだ。
さて、話題は変わって地図の話。
以前も紹介したことがあるthe true size of…というサイトで調べてみたら
ウクライナの首都キエフとロシアの首都モスクワはそれほど遠くないことが分かる。
ウクライナとは距離があるだけに、なにも見なければなにも見えない。
昨日と似た日本の空が広がっていて、たぶん明日もそうだ。
だから調べてみたくなったのだ。