あっという間に
「一月往ぬる二月逃げる三月去る」という。
受験に関わる仕事をしているとこの言葉が身に染みる。
行事が多く、あっという間に時間が過ぎるのがこの3カ月だ。
文豪ゲーテの詩に
「わが時を短くするものは何ぞ 活動
堪えがたく時を長くするものは何ぞ 怠惰」とある。
時間の概念にはクロノス(時計が刻む時)
とカイロス(精神的な時)があり、
ゲーテは後者を重視した。
ただ忙しければ良いわけではない。
「今」という瞬間を真剣に生きる中に、
真の充実と幸福があるとの洞察だろう。
大切なのは刻々と流れる時間を何のために、
どう価値的に使うか。
新しい年は始まってはや半月が過ぎた。
この半月のカイロスはどうだっただろうか。
ここで振り返ってみてほしい。
今年残されたのは
あと半月×23セットだけなのだから。
何事も最初が肝心だ。
もし今年最初の1セットが
学力的向上のない1セットだとしたら
あまりにももったいないことだ。
なぜならば
このままいけば残り23セットも
同様になってしまうからだ。
自分がどのくらい成長したいのか
考えてほしい。
そしてそれに見合った日々の努力を始めよう。
そうでなければ
時間が空しく過ぎていくだけだ。