心の庭
啓蒙思想家ジェームズ・アレンは、著書『「原因」と「結果」の法則』のなかで、
心の管理ということに関し、次のように述べています。
「人間の心は庭のようなものです。
それは知的に耕されることもあれば、
野放しにされることもありますが、
そこからは、どちらの場合にも必ず何かが生えてきます。
もしあなたが自分の庭に、美しい草花の種を蒔かなかったなら、
そこにはやがて雑草の種が無数に舞い落ち、雑草のみが生い茂ることになります」
続いて、彼はこう言っています。
「すぐれた園芸家は、庭を耕し、
雑草を取り除き、美しい草花の種を蒔き、
それを育みつづけます。
同様に、私たちも、もしすばらしい人生を生きたいのなら、
自分の心の庭を掘り起こし、そこから不純な誤った思いを一掃し、
そのあとに清らかな正しい思いを植えつけ、
それを育みつづけなくてはなりません」
自分の心の庭を耕し、毎日の反省をすることによって、
雑草つまり自分の邪な思いを取り除き、
そこに新たに素晴らしい思いを植えるようにしていかなければなりません。
つまり、邪な心を反省し、善き思いを心のなかに育てていきます。
そのことを、ジェームズ・アレンは園芸にたとえて、説いています。
心にどんな種を蒔くのか?
よい種を蒔き、育てれば、よい実を結ぶ。
悪い種を蒔き、育てると、悪い実を結ぶことになります。
よい種を蒔いたのに、すぐに結果が出ないときもあります。
しかし、それは大きな実を収穫することを意味するかもしれません。
丹念に水をやり、肥料をやって管理していったら、遅かれ早かれ必ず実を結ぶのです。
今日一日、ダラダラとゲームや動画、マンガなどで過ごせば、どんな実を結ぶのでしょうか。
今日一日、良書に触れ、真剣に学習をして過ごせば、どんな実を結ぶのでしょうか。
大切なことが一つ。
誰も見ていないところで「正しい行ない」ができるかどうかで試されているのです。
誰からも称賛されず、誰からも見られていない状況で、
あなたは自分がやるべき正しい行ないができるでしょうか?
すごい人は誰も見ていないところでも正しい行ないをします。
なぜなら、それが「正しいことだから」です。
誠実であること強い意志を持つこと
ここから始めよう。
新年からもう半月が経過した。
これと同じことをあと23回繰り返せば
また新しい年がやってくるのだから。