時間
塾生で、部活動が大変な生徒がいる。
その中学校のその部活は、以前ほどではないにせよ
今でも結構ハードに練習をしている。
体力的に時間的に大変なのだ。
どうやって勉強との両立を図ればよいのだろうか。
「とりあえず、1日1時間はやる」というルールを作ったらよいと思う。
どんなに忙しくても、毎日1時間、週7時間は必ず確保しておくということ。
そして、1時間ですべてを終わらせる努力をするのだ。
別に、部活動をやっていて勉強時間が少ないからといって
不利にはならない。
3年生の秋ごろまでずっと部活動をしながら
難関校に合格した受験生というのはザラにいる。
逆に、部活動をやめて勉強に専念したとしても
その人は多分、勉強できないだろう。
時間があったらきちんとできるのではないか、
というのは幻想にすぎない。
多くの場合、そうやって部活をやめた人間というのは落ちている。
とても大変な部活動を辞めずに、勉強を頑張る。
そのために必要なのが何かというと、
「1時間の効率を上げる」こと。
1時間で全ての勉強を終わらせるためには何をすればいいか、
自分で必死に考えてみるのだ。
部活動をやめたような時間がある人はそんなことはしないし、できない。
1時間の重みがわからないからだ。
実は忙しい人の1時間と忙しくない人の1時間というのは時間の流れ方が違うのだ。
1時間が貴重な人にとっての1時間は長く、
貴重ではない人の1時間というのはすごく短い。
時間が有り余っているからこそ
1時間を大切にしようという意識が薄い人もいるし、
逆に時間がない人はそこで
「この1時間をどう大切に過ごすかが大切だ。せっかくの1時間なんだから、大切に使わないと」という気になるものだ。
時間の使い方を意識するだけで、
時間がないと思われる部活で大変な思いをしている人でも
効率的に勉強することができる。
直前期の時間のない受験生も同じだ。
時間がないからこそ
最後まで本気であがいて見せろ!
1時間の重みを理解しているものにこそ受験の女神は微笑むのだから。