努力
今頃の受験生は、
自分の第一志望に合格している先輩たちのことを
「勉強のできるすごい人たち」と考えるだろう。
スランプの受験生だったら
同じ学校を受ける自分と同学年の他の受験生たちですら
先輩たちと同じように見えてしまうかもしれない。
隣の芝が青く見えているのだ。
同じように
「あの人は天才だから・・・・・」
こんなセリフを言う人がいる。
勉強がずば抜けてできた偉人野口英世は言った。
「努力だ。勉強だ。それが天才だ。
誰よりも三倍、四倍、五倍勉強する者、それが天才だ」
野口英世の言うように
天才とは、人よりも三倍、四倍、五倍取り組んだ努力の上に成り立つものだとしたら、
「あの人は天才だから・・・」と言う人は、
つまり、自分がただの努力不足だということを言いふらしているようなものだ。
天才は存在しないのかもしれない。
いるのは、努力を重ねた頑張り屋が、
それを隠して「天才」に見せているだけかもしれない。
「テスト勉強し始めたら3分で寝ちゃった」
「勉強しないでゲームばかりやっている」
などというダメな友だちの話を聞いて安心している場合ではない。
ましてや自分がそのようなダメ人間になって
ダメな友だちを安心させて、お互いに傷をなめあっている場合でもない。
見なければいけないのは
陰で猛烈に努力を重ねている人たちだ。
練習時間に練習するのは普通ではないだろうか。
皆が練習していない時にするからこそ、皆よりも上に行ける。
本当にシビアな世界の中では、
努力をアピールする人は「使えない人間」という烙印を押されかねない。
努力をするということは、「努力をしないとできない」とも言えるからだ。
だから陰で行うのだ。
努力を見せずに成果を出せば、
「こいつは能力が高い」「まだまだ伸びしろがある」と、
周りに思わせることができるからだ。
そう思わせれば、チャンスがどんどん舞い込んでくる。
厳しい世界で“ゼロ”からスタートする場合、
相手に自分のリミットを感じさせないほうがいい。
いかに自分が有能で、相手にとって使う価値があるかを感じさせるのだ。
そのためには、すべてをさらけ出してしまってはダメなのだ。
「努力していないのにできる奴」そう思われるように努力している人には
そのような考えが根底にあるのだ。
陰でコツコツと努力を重ねられる人になろう!