保護者面談
アメリカの心理学者カール・ロジャーズは、
人間に建設的な変化をもたらす対話の姿勢として
「無条件の肯定的配慮」を挙げた。
対話に当たっては、話の内容等の「条件」を付けず、
相手という“存在そのもの”に興味を持って関わる姿勢が、
心からの安心感を与えるという。
内閣府の「子供・若者の意識に関する調査」によると、
“自分の居場所”と思える人間関係がある若者ほど、
人生に前向きで充実感があるという。
さらに、若者が孤立する状況を避けるには
家庭以外で温かく支える存在が必要とも。
“ありのままの姿”を受け入れる場の重要性がうかがえる。
学校や塾では成績、
社会では才能・財力・地位など、
何らかの「条件」によって評価される。
しかし、それらはある人の“一つの側面”にすぎない。
尺度に人間を当てはめるばかりではなく、
人間にさまざまな尺度を当ててみれば、
どんな人にも長所や可能性が見えてくる。
塾である以上、成績にこだわり続けるのは当たり前なのだが、
それだけでないさまざまな尺度でも一人ひとりを見守っていきたい。
保護者面談が始まる。
私の知らない生徒の一面を知ることができたらいいなと思う。