ハロウィン

「早すぎませんか?」

 

これで3人目だ。

 

とりあえずとぼけて返事をしてみる。

 

「何のこと?」

 

「あれ」

 

その生徒の指した指の先にあるものは

 

ハロウィンの飾りだった。

 

 

 

 

たまたま行った100円ショップの入り口付近には

 

もうすでにハロウィンの飾りがたくさん置かれていた。

 

昨年までならば完全にスルーしていたはずだ。

 

塾の空気感は受験学年が作り出して

 

それを他の学年が見て感じて

 

伝播していくものだ。

 

中には「塾でハロウィンパーティーをやりましょう」

 

と言ってくる受験生もいる。

 

「キミは合格りたいのか?それとも浮かれたいのか?どっちだ?」

 

そんな時にはわたしはそう返事をする。

 

寸暇を惜しむ追い込みの時期にゆとりは不要だ。

 

 

 

でも、今年はハロウィンの飾りを見たときに

 

なんだかいつもとは違った気持になった。

 

最近、様々な学校行事の中止の話を聞いた。

 

一番最近では、近所の中学校の修学旅行の2度目の延期が決定して

 

公立入試の翌日出発になったということも聞いた。

 

私は何をしてあげられるわけでもない。

 

それは自分自身がよくわかっている。

 

今年は少しくらい季節感を出してみてもいいかな

 

けじめに気を付ければいい思い出になるかな

 

そんな気持ちで100円ショップで飾りを3点ほど購入した。

 

エントランス付近にさりげなく飾ってみた初日の反応が

 

冒頭部分のものだった。

 

 

 

 

言語学習は単に文法や単語を覚えるだけのものではない。

 

その言語圏における文化を学ばなければ理解できないことは多い。

 

英語圏においても文化と宗教は密接なつながりがある。

 

クリスマスやペンテコステやイースターなど

 

有名なものは英語の授業でも紹介されることが多いだろう。

 

しかし、ハロウィンはキリスト教由来のものではない。

 

キリスト教国のなかでもハロウィンの扱いは大きく異なっている。

 

こんなことを調べてみるのもいいと思う。

 

では、ハロウィンがなぜ広まったのか

 

私はお菓子メーカーやお祭り好きの力が大きかったと思っている。

 

塾ではお祭り騒ぎはしないけれど、

 

今年はハロウィンを徹底分析してみんなで考える機会を作ってみようと思う。

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