視聴率
東京オリンピックの競技における最高テレビ視聴率は何だったかご存じだろうか。
野球男子決勝の後半部分(7日、NHK総合)が37・0%で最高だったとのことだ。
物凄い数字だ。
やはり野球は日本人に大人気のスポーツだと改めて感じた。
では、もう一問。
日本におけるスポーツ中継のテレビ視聴率の歴代最高記録はどのスポーツだろうか。
野球ではない。
サッカーでもない。
相撲や柔道でもない。
マラソンや駅伝でもない。
正解は、
バレーボール。
「66・8%」――55年間、今なお破られていない
スポーツ中継のテレビ視聴率の記録は、
1964年に行われた東京五輪・女子バレーの決勝戦のものである。
日本は強豪・ソ連を接戦の末、
ストレートで下し、金メダルを獲得。
“東洋の魔女”として世界に名をはせた。
身体能力も、技術も、相手チームの方がはるかに上。
では、なぜ勝利できたのか。
まず「“絶対勝つ”という確信」
“どんな球でも必ず拾うぞ”“決してあきらめないぞ”という、
執念と攻撃精神が光っていた。
そして「勝利への団結」
調子が落ちると、
すかさず「頑張ろう!」と声が掛かり、「はい!」という、
打てば響くような声が返ってきた。
団結は一人一人の力を引き出し、
生かすためにある。
その力は単なる“足し算”ではなく
何倍、何十倍の“かけ算”となる。
受験は、最後は個人競技だ。
しかし、その過程では団体競技にできる。
塾の仲間たちと切磋琢磨して
勇気や元気をもらうこともできる。
東京オリンピックの女子バレーボールチームのような
熱い心をもった塾でありたい。
塾生たちもそんな気持ちで日々を過ごしてほしい。
それこそが無敵の勝利の要であるのだから。
視聴率が物語ってくれるのは
人間はそんなドラマこそ大事だと考えているということだ。