一流
帝国ホテル元社長の犬丸徹三氏は
東京高等商業学校(現・一橋大学)を卒業後、
ホテルに就職し、
ボーイ、コックなどの仕事に就いた。
当時は職業への偏見が根強く、
先輩からは
“君の仕事は光輝ある母校の名を汚すもの”
と詰め寄られたことも。
しかし氏は意に介さず、
コックの腕を磨こうと英国に渡った。
そんな氏に与えられた仕事は窓拭き。
毎日同じことの繰り返しが続く。
思わず初老の同僚に不満を漏らした。
すると同僚は汚れたガラスと拭き終えたガラスを指さす。
そして“きれいになれば限りない満足を覚える。
生涯の仕事に選んだことを少しも悔いていない”と。
その誇り高さに氏は衝撃を受けた。
以後、どんな仕事も誠実に取り組み、
一流のホテルマンとなった。
どんな仕事でも心を込め、
立派に仕上げれば、
人間が磨かれ、
信用もついてくる。
一流と言われる会社にいる人が、
一流なのではない。
『一流の人間』が働いている会社こそ、
どこであれ、何であれ、
一流なのである。
進路選びも同様だ。
一流になってみせるという気持ちで
日々を送る事こそが
最高の進学先に進学させるのだ。。
大きな変化の時代がやってきている。
名前や肩書に甘んじていては
時代に取り残されてしまうかもしれない。
徹して自分自身を鍛え上げていこう。