スピーチ
中国を代表する巨大企業アリババの創始者ジャック・マー氏。
彼が中国No.1大学の清華大学の卒業式で行ったスピーチを読んだ。
素晴らしい内容で、うちの塾生たちに紹介してあげようと思った。
大学受験も2度失敗し、3度目に合格を果たしている苦労人。
だからこそ、その言葉には重みがあると思う。
長いスピーチなので、
一番印象深かった最後のところを紹介したい。
【私が言いたいのはこういうことです。
自分に勝つ人が本当のヒーローです。
現在人類が直面している大きな課題は、
知識と教育が技術の発展に追いついていないことですが、
これは私たちの機会です。
不満があるところには機会があります。
中国のECが非常にうまく発展したことと、
アリババとは何の関係もありません。
中国のそれまでの経済インフラが貧弱すぎたこと、
そして私たちは己の信じることを10年間やり続けてきただけです。
今の中国のECの市場規模は米国を上回っています。
その理由は、米国が努力していなかったからではなく、
レガシーが大きすぎたからです。
米国の金融環境が成熟していたから、
インターネット金融が入る余地がなかったのです。
中国の金融環境が整備されていなかったから、
私たちには機会となりました。
脆弱なところ、
そして他人が不満を言うところに機会を見出してください。
私がここまでたどり着くのに、
3年間どころか30年間かかりました。
そして分かってきました。
戦略とは何ですか?
それは、将来の視点で最も重要なことをし、
理想主義、前向きな楽観主義を貫くことです。
今日何かをして明日成功しよう、
今年何かをして来年成功しようと考えたことはありませんでした。
そのような機会は私にはないと感じているからです。
今の皆さんの最大の資本は若さです。
若いから、その気になれば10年間でアリババ、タオバオを倒せます。
5年でできるかもしれませんね。
ただ、来年倒そうと思えば、一生倒せないかもしれません。
ご静聴ありがとうございました。】
さて、話題は変わって1枚の写真の紹介。
命を救ってくれた獣医さんをハグした白鳥。