テレビと新聞
最近の小中学生はあまりテレビを見ない。
全く見ないわけでもなく、
今でも人気ドラマとか朝の情報番組とか見ている生徒もけっこういるのだが。
先日、10~20代の約半数が、ほぼテレビを見ないというニュースがあった。
子どもたちと接していて感じている感覚と同じだから
このニュースに対して大きな驚きはない。
驚きを受けたのはこのニュースだ。
NHK国民生活時間調査で
新聞の行為者率は
男性:10代 4%、20代 5%
女性:10代 0%、20代 1%
15分単位の生活時間の調査なので、
新聞を読んでいても1日に15分以下だった場合は
カウントされないのだが、
それにしても10代女性が0%とは・・・・・。
電子版もあるからだろうか、
うちの近所でも、
資源ごみの日に、新聞を出している家庭は、
あまり多くはない。
東工大生のアンケート・メディア接種調査結果が興味深い。
学力も意識も高い大学生だからだ。
結果をざっくりいうと、
紙の新聞は、自分でとっているひとはゼロ。
自宅でとっていてかつ読んでいる人が10%弱。
自宅でとっていない場合、
紙の新聞市場は大学生に関してはすでになくなっているのかもしれない。
では、テレビを見ない、新聞も読まない今の子どもたちをどう思うだろうか。
このままだと先が不安になるだろうか。
私は今でも新聞を読んでいるのだが、
あまり心配はしていない
明治時代は本を読むとバカになるといわれた。
戦後はマンガを読むとバカになるといわれたり、
テレビを見るとバカになるといわれた。
テレビゲームをするとバカになるともいわれた。
そして今はスマホやゲームをするとバカになるといわれている。
10年、20年後は何と言われているのだろうか。
私は上記のことは
いつの時代でも、
良き人や良き思想にふれなければ賢くはなれない
と解釈すればいいと思う。
本を読んだっていい、
マンガだってテレビだって
テレビゲームだってスマホだっていい。
ただし、よき人やよき考えにふれることを
実践しているのならば。
だから、新聞を読まなくたって
テレビをみなくたって
別の方法で
沢山の良き人や良き考えににふれて賢人なることはできる。
重要なのは
賢人になるための努力をしているかどうかであると思う。