毎日繰り返すこと
野球の守備で一番難しいプレーは「正面のゴロを捕ること」。
二塁手としてプロ野球史上初となる
シーズン無失策の偉業を達成した菊池涼介選手(広島東洋カープ)が答えている。
守備の時、平凡なゴロが何かの拍子で跳ねることがある。
急な変化のため、捕球が難しい。
そこで試合前の練習で一つ一つ確認する。
球場の特性、
芝の状態、
足の運び・・・・・。
菊池選手は、
「単調でも毎日繰り返す。
この繰り返しに全てが凝縮されている」と語る。
中学3年生がスタートした時点で、
過去平均の通知表評定は9科目合計で約27、
偏差値は約50台半ばくらいの受験生がいた。
彼女の志望校は川越女子高校だった。
4月上旬の面談でそのことを聞いたとき、
彼女に提案したことがある。
両親に志望校を伝えてごらんと。
その時点の成績からすると、
彼女の父親でさえ無謀な挑戦と一笑に付した。
思った通りのリアクションだった。
私は彼女に伝えたことがある。
「お父さんの反応は当然のことだと思う。
悔しかったら、結果を出して見返してごらん」
「一番大切なことは、毎日繰り返すことだよ」と。
そして「本気で合格したいのならば、例外を作らないで、毎日続けること。」
そのようなアドバイスした。
1学期は思うように偏差値は伸びてくれなかった。
でも彼女は諦めず努力し続けた。
成果が表れてきたのは10月頃。
そこからは回を重ねるごとに偏差値は伸びた。
最後の北辰では偏差値は73を超えた。
合格発表の時の笑顔が忘れられない。
学力よりも大事な力を身につけた彼女は
高校でも大学でもうまくいって今に至る。
スポーツの世界に限らず、
どんな分野でも大切なのは基本を「繰り返す」こと。
彼女は同じワークを3周していた。
電話帳も2周した。
それだけの時間をかけて学習するには
日々コツコツとやり続けるしかない。
今の成績を嘆いているだけでは何も始まらない。
大事なことは、
どのようになりたいのか、
そのためにはどうすればよいのか、
それを考えて実行することだ。