たくましさとしなやかさ
今回のパンデミックもそうですが、
人類が現在直面している問題、
例えば地球の温暖化、
世界各国における国民の分断と対立の激化などには、
正解と言い得る対処法はありません。
これらの正解のない問題の解決策は、
自分の頭で考えていくしかありません。
私たちは学ぶことにより、
未知の問題に挑戦するとき、
どのように頭脳を使っていくのかを身に付けると思います。
学問には、文字ができてから約5,000年間の人類の経験のエッセンスが詰まっています。
それでも、人類が経験したことのない問題への解答は、記されていません。
しかし、人類の経験のエッセンスは、必ずや問題解決のヒントを与えてくれるでしょう。
未来を生きる子どもたちは、自分の頭で考え、
問題解決への仮説を立て、根拠を示して検証してください。
それを実行する力は「たくましい知性」です。
もうひとつ、言語、宗教、民族習慣、文化の異なる人のことも理解できる「しなやかな感性」も大切です。
他者を思いやる気持ちを抱いてこそ、社会に、そして人類に貢献できるのです。
「たくましく」知性を磨き、また他者を思いやれる「しなやかさ」を育むことは、どちらも大切な両輪です。
バランスよく鍛えていきたいですね。