終わった後に
高校受験が終わった。
学年末テストが終わった。
今、学習することをやめてしまっている生徒はいないだろうか。
面白い話をしたい。
仮に、高校入試合格に必要な学力の上限を30とする。
つまり30の学力があればどんな高校にも合格できる。
そして、学力はどんなに一生懸命頑張っても
一日の上昇は0.1が限度とする。
そうすると、
30÷0.1=300
300日あれば完成する。
意外と簡単だと思うかもしれない。
でも、大事なことを抜かして考えている。
それは、
日々限界まで学習し続けることは困難なことと、
人間は忘れる生き物だということ。
忘れることは実は大事なことなのだけれども、
受験勉強に限ってはマイナスでしかない。
一日限界まで頑張って0.1の学力を身につけたとする。
でも、放置していたら、次の日には半分以上忘れてしまっている。
だから、忘れないように復習しながら、0.1の成長を続けていくのだ。
理論的には最速最短で300日で完成する。
しかし、繰り返すが、それは正しい学習方法でロスなく継続し続けた場合の300日だ。
学習しない日があると、たまった学力の数字がみるみる減っていくのだ。
これを読んでいるあなたが小中学生ならば、
今の自分の学力の数値がどれくらいだか想像してみてほしい。
最大で30だ。
いくつくらいになるだろうか。
その数値はじつはあまり重要ではない。
大切なのは、
あなたの学力の数値は現在増えていっているのだろうか
それとも減っているのだろうかということだ。
また、その学力を最大の30にするには
どのようにすればいいのか
どれほどの時間がかかるのか
それを考えてほしい。
受験生の中には、3年生の夏くらいから半年くらいの猛スパートをかける人がいる。
成績が急上昇していく人もたくさんいるのだが、
残念ながらそれでも上限までは届かない。
そして、こう思うんだ。
あと半年あったら・・・・・
その受験生は受験が終わっても
今まで通りの学習を続けるのだろうか。
おそらく多くの人は続けないだろう。
でも、その時点で、
大学受験に必要な学力の上限が60であり、
一日に0.1までしか上昇しない、
その数値は日々学習をしていかなければ
徐々に減っていくものだと
分かっているのならば、
学習を止めることはないだろう。
学習するということを
なんだか大げさにとらえている人がいる。
鉢巻をまいて、
何時間も身動き一つしないで
黙々と机に向かうなどと思っているのかもしれない。
確かにそのように学習することもあるだろうけれども、
寝ころびながら
教科書を読んで、
忘れていないかどうか記憶のチェックをするだけでも
やらないことと比べると
大きな違いがある。
そして、それを日々やっている人と
テスト前だけやっている人では
天と地くらいの差ができてしまうだろう。
始まりの春がやってくる。
さっきの計算だが、
30÷0.1=300
今から300日後は
ざっくりいうと10か月後
つまり来年の1月だ。
だまされたと思って
300日の毎日全力学習始めてみてはどうだろうか。