成長
モンゴメリの名作『赤毛のアン』を初めて邦訳した村岡花子の生涯は、
かつてNHKでドラマにもなった。
戦時中の厳しい言論統制、最愛の息子の死……。
幾つもの苦難を乗り越え、
終生、翻訳家として人々に元気を送り続けた。
その胸には〝青春の原点〟があった。
女学校を卒業する時、恩師から送られた送別の言葉である。
「今から何十年後かに、
あなたがたが学校生活を思い出して、
あの時代が一番幸せだった、一番楽しかった、
と心底から感じるなら、
私はこの学校の教育が失敗だったと言わなければなりません」
「一番幸せ」だったのなら、
普通は「教育の成功」と考えたくなるところである。
どこまでも未来を見つめ、
成長し続けてほしい、との恩師の慈愛の発露だったのだろう。
『赤毛のアン』を生んだ作家のモンゴメリは、こう呼び掛けている。「人間は成長しなくちゃ」と。
どんな状況であっても、
今が人生の最前線、
ここを楽しんでみせるぞ
人生成長し続ける
そんな気持ちで今日も過ごしていきたい。
さて、話は変わってPISAの話。
経済協力開発機構(OECD)の国際学力調査「PISA2018」
の結果によると、
日本の生徒(15歳)の読解力は15位となっている。
前回2009年の調査時の8位から
大幅に低下したことで
「PISAショック」と騒がれているが、
その原因として
コンピュータ形式のテスト(CBT方式)
に慣れていないことが指摘されている。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/01/post-92085_1.php