原点
第142回直木賞を受賞した白石一文氏は、
初の父子受賞として話題となった。
氏の小説家の原点は、
大学生の時のこと。
父の原稿をのぞき込み、
安易な批評をして一喝された。
「お前が書いてみろ!」
反省した氏は3日間の徹夜で、
200枚以上の原稿用紙を真っ黒に。
氏は「人間は自分単独では無に等しく、
他の人とのかかわりによって日々姿を変えていくもの」と語る。
「原点」と呼べる体験を持つ人は
幸せな人だ。
それをきっかけに、
自分が変わる体験ができるからだ。
自分にはそんな体験はない、
と思っている人がいるかもしれない。
でも、
今、向かい合うべき学習や仕事
から逃げずに、
精一杯やり切るならば、
それが「原点」になるはずだ。
「人間は自分単独では無に等しく、
他の人とのかかわりによって日々姿を変えていくもの」
叱咤激励ならば私がしよう。
やるべきことから目を背けずにいれば、
そんなことでも「原点」をつくるきっかけになるはずだから。
さて、話は変わって、詩の紹介。
これを読んだら、胸が熱くなった。
健やかに、
幸せに、
成長してほしいと切に願う。