当事者意識
何をしてよいか誰も教えてくれない
だから分からない、
自分一人が行動しても無意味、
この悪循環が無関心を蔓延させる。
さらに、「誰かが何とかしてくれるだろう」
などと思ってしまうのならばなお良くない。
学習でも
仕事でも
さまざまな活動でも、
「自分が何とかしてみせる」
という気持ちを持つことは
とても大切なことだ。
一言で言うならば、
「当事者意識」
イソップ寓話のウシ追いとヘラクレスを紹介しよう。
ウシ追いが町から荷台を引いている途中、
車輪が溝にはまり込んでしまいました。
自分で何とかしなければいけないのですが、
このような時の対応方法を誰も教えてくれなかった、
だからどうしたらいいのか分からない、
自分なんかがこの状況をどうにかできるわけがない、
などと考え、
男は何もせず突っ立ったままでした。
そして、彼が唯一心から尊敬し、
崇める神であるヘラクレスに助けを求めました。
すると、ヘラクレスが現れて言いました。
「車輪を支え、突き棒で牛を突け。
神頼みは、まず自分で何か努力をしてからするものだ。
さもなければ、祈っても無駄だと肝に銘じるがよい」と。
私の好きな言葉に「天は自ら助くるものを助く」というのがある。
人に頼ろうとする前に先ず自助努力をしなさいという意味だ。
誰かが何とかしてくれるだろうと思っている人は、
肝に銘じてほしい。
さて、話は変わって、高校進学の話。
今春の中学卒業生の進路状況だが、
通信制過程に4%も進学している。
県外への進学者のおよそ半分だ。
年々増えてきているのだが、
ズームなどを実際に体験した
現中3生は通信制過程の進学がどうなるのだろうか。