靴屋の少年の話
デンマークに貧しい靴職人の家に生まれた少年がいた。
父が急死すると、単身、首都コペンハーゲンへ。
自慢の声を生かし、オペラ歌手を目指す。
ところが、無理がたたって声をつぶしてしまう。
進むべき道を懸命に模索する中、ある詩人と出会い、
文学への道が開けていった。
後に彼は語った。
「一見この上なく大きく思われた不幸のなかに、
じつは向上の一段階が横たわっていたのである」
この少年こそ童話作家アンデルセンである。
全て“自分の思い通りに”と願うのは人の常だが、
それが幸せにつながるとは限らない。
逆に思うようにならない時、新しい道を見いだし、
人生が開けることもある。
長い目で見なければ分からない。
壁にぶつかった時、どう前向きに捉えていくか。
悩みや困難に振り回されるのではなく、積極的に意味づけし、
前進と向上のチャンスに変えていくようにしたい。
今いる場所で自分だけのドラマをつづろう。
さて、話は変わって経済の話。
かつて日本は世界一位だった。
それは、
見ればわかる。
現在トップ5のGAFAMは平成元年のランキング表には
ひとつものっていない。
それもそのはずだ。
5社の創業からの年数は平均で約30年。
30年前のランキングには出てこないのも当然だ。
一番新しいフェイスブックは創業16年、
人間で例えるならばまだ高校1年生くらいだ。
一番年上のマイクロソフトでも創業45年、
人間ならば、まだまだ働き盛りの年齢だ。
今から30年後のランキング表は
いったいどう変化しているのだろうか。
歴史は繰り返すというが、
総入れ替えのようになっているのだろうか。