結末が分からない人生
役を演じるのは難しい。
あらかじめ決まっているせりふを、
あたかも初めて口にするように、
新鮮な演技でなければならないのだから……。
俳優の香川照之さんが苦悩を吐露している。
台本を渡されず、場面ごとに説明を受け、
はつらつと演じる子役にかなうわけがない、とも。
そんな中で香川さんは語る。
「先を知らない人間というのは魅力的に見えるということだ。
ならば人生とは、それがどんな人生であっても魅力的なものなのだ」
“結末が分からない”とは、
言い換えれば“いかようにも未来を描ける”ということだ。
どんな状況であろうと、理想の未来を自在に思い描き、
人生という舞台を演じ切るのは、ほかでもない自分自身である。
そんなドラマ、はじめてみませんか。
夏期講習7月27日スタートです。
さて、話は変わって塾生の話。
「地を離れて人なく、人を離れて事なし」とは
幕末の教育者・吉田松陰の言葉。
松陰は歴史、算術とともに、地理教育に力を注いだ。
うちの中1生たちは全員が今週中に初の定期テストを受ける。
社会は地理が出題範囲になっている。
歴史もものすごく大事な学問なのだが、
私は中学校最初の社会の学習が地理でよかったと思う。
地理は、地と人生との関係を説明する科学である。
地球上のあらゆる場所と、人間を切り離して考えることはできない。
その場所を思い描いたり、そこに生きる人に想いを馳せたり、
単なる用語暗記の教科ではない。
昨日などはテスト前日だったので、
そんな話よりも、
最後のチェックに忙しそうだった。
みんなそれぞれが取り組みに対してどのような結果であるのか、
そして次のテストにむけて
どのように改善すべきなのか考えること、
もちろん地理に限ったわけでなく、全教科。
テスト返却が楽しみだ。