失敗
織田信長や三国志の曹操のことが好きな人は多いと思う。
2人のイメージは、
冷酷、短気、強い、慣習にとらわれない、
能力主義、実は優しい・・・・・などなど共通するものが多い。
全盛期はまさに破竹の勢いで、敵を寄せ付けないような
圧倒的な強さがあった。
しかし実は、
二人に共通している別の点もある。
それは、
若いころの負け戦が多いという点だ。
それだけ多くの挑戦をして、
はじき返されて、
その失敗から学び、
だんだんと強くなっていったということだ。
失敗を恐れる人は多い。
特に最近の小中学生というか
その保護者の方に多くなってきていると感じる。
埼玉県の公立高校の募集人員は
その年の中3在籍整数の65パーセントである。
少子化の進行の中、常に65パーセントしか
公立高校に進学することができない。
つまり、埼玉県の公立高校の競争という点から
判断すると、現在も昔も条件は変わっていないのだ。
しかし、今春の入試もそうだったのだが、
公立高校に入りやすくなっている。
人気校の倍率も以前ほど高くはない。
様々な要因が考えられる。
そのうちのひとつが
失敗を恐れているという点なのだ。
若いころの信長や曹操は粗削りで、
勢い任せの部分もあっただろう。
だが、全力でぶちあたっていき、
はじきかえされたら
本気で悔しがり、次に勝つための作戦を考える。
もし、彼らが塾の講師をしていて、
進路面談をやるとしたら、
きっと全員が精一杯の挑戦を
することになるのではないだろうか。
そして死に物狂いで取り組むことになるだろう。
ものすごい叱咤激励も見れそうだ。
正確なデーターを示してあげたうえで、
挑戦する選択肢を示してあげることができる塾は
今の時代にとても価値があると思う。
塾に通わなくても合格できるような
選択肢しか示すことのできない進路指導に
価値はないと思う。
6月に入ったので、受験生に
今年の進路指導を本格的に始めようと思う。
何度も何度も語り合うことを基本に。