田植え

春到来。

関東地方でも

まもなく田植えの時期がやってきます。

全国で田植えの時期は地域によって違います。

一番早いところでは、3月中に行います。

大部分は4月から6月に行います。

埼玉のお隣の千葉県では、

関東地方で最も早く

今月下旬から田植えが始まります。

さて、日本には古くから「他人百姓」

と呼ばれる世渡りの術があります。

隣の家が田植えを始めたから、

うちもそろそろしょう。

あそこが稲の刈り取りを始めたから、

うちもやろうなどと考える。

このように他人が何かやるのを見て、

自分の仕事にとりかかる気性

のことを言います。

 

農業をする人にとっては、

気候はとても大切な要素の一つであるし、

また、昔は農業機械などもなく、

田植えなども共同作業で行われていたことだから、

「他人百姓」は、そのような農業を営む風土の中から生まれた、

言ってみれば「生活の知恵」ということもできます。

 

しかし、本当に賢いお百姓さんは、

いつまでも他人百姓ではいられません。

より実り多い収穫を得ようと自分で工夫します。

まず、気候や土や稲の性質をよく知り、

よそに先がけて田植えをしたり、

もう一週間待てば、よく乾燥してくるに違いないと、

他人が汗水たらしているのをゆっくりとながめて、

遅れて刈り取るなどの工夫を凝らすのです。

 

勉強でも同じことが言えます。

そろそろ中間テストだ、などという声が聞こえ始め、

友達が勉強を始めたから

自分もそろそろやろうと思っている人は

多いのではありませんか。

そういう人は、まさに他人百姓です。

 

学習の全体像をしっかり確認して、

量と内容をよく考えて、

そのための勉強をいつから始めるのが良いかを決める。

学習計画を組み立てていく。

弱い教科や弱い分野にはなるべく時間を多くとるようにする。

そして、後は、自分が立てた計画に

自分自身に文句を言わせないで、それを実行していく。

賢い人は、自分の勉強法をよく知り、

自分の弱点をよく知り、

時には友達に先がけ、

時にはゆっくりと自分の勉強をコントロールできる人です。

 

自宅学習のこの時期は、

「他人百姓」の学習をしている人は、

学習のきっかけすらつかめずに、

ダラダラと過ごすことになります。

今こそ、賢い人の学習方法に

転換できるチャンスです。

 

困難な時期です。

今立っているのは

舗装された道ではありません。

土の道です。

土の上は歩きにくい。

雨が降れば、ぬかるみになる。

晴れの日が続けば、土ぼこりが舞い上がる。

そんな中を進みたくなくても

立ち止まっていては先には進めません。

どのように歩くか、自分で歩き方を工夫しなければならないのです。

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