先人の跡を師とせず、先人の心を師とすべし
123年前、27歳の若さで
赤痢菌を発見した細菌学者の志賀潔博士。
ドイツに留学し、
世界初の結核治療ワクチンを発表するなど、
目覚ましい活躍だった。
現在の世界の様子を目の当たりにするならば
どのような反応をするのだろうか。
博士は後年、
大学の細菌学教室などから講演を依頼され、
各地を回った。
その際、求められ、
好んで記した言葉がある。
「先人の跡を師とせず、先人の心を師とすべし」
“先人の業績ばかりに目を向けるのではなく、
その心に目を向けよ”。
赤痢菌の発見も、
自身の栄達のためでなく、
病気で苦しむ人を救わんがために
研究し続けた成果であった。
自分の学問を通じて、
人類の福祉に貢献する
これが博士の信念だった。
英知を磨くのは何のためなのか、
今自分自身に問いかけてみてはいかがだろうか。