出会いの春
人の経歴の8割は偶然の出来事で決まる――
スタンフォード大学のJ・D・クランボルツ教授が提唱する学説だ。
社会的成功を収めた数百人を調査した結果、
8割がその地位を築いた要因に、
偶然の出会いなど予期せぬ出来事を挙げたという。
とはいえ、決して“偶然に身を委ねる生き方”
を勧めているわけではない。
教授は、主体的に行動する中で起こる
さまざまな偶然を人生を開く好機にする「計画的偶発性理論」
を提唱。
成功の鍵として
①旺盛な「好奇心」
②努力を重ねる「持続力」
③前向きに物事を捉える「楽観主義」
④固定観念に縛られない「柔軟性」
⑤失敗を恐れない「冒険心」を挙げる。
「ああなりたい」「こうしよう」と
意思をもって努力することは大切だ。
ただ人生は何が起きるか分からない。
予想外の何かが起きたとき、
“自分が考えていたこととは違う”などと切り捨てず、
“新しい人生が開けるかもしれない”と捉えてみる。
不断の努力を重ねつつ、
目の前の出来事に心を開いておく
――その構えがチャンスを呼び込むともいえよう。
勇んで動けば、思いがけないドラマが待っている。
出会いの春。軽快に一歩を踏み出そう。