驚く
AIの美空ひばりさんが
テレビ番組で新曲を披露した。
賛否両論あるけれど、
それとは別の話をしてみたい。
手掛けた作品は4000曲余。
美空ひばりさんにも曲を提供していた
昭和を代表する作曲家の古賀政男氏は、
幼少期から音楽の才に恵まれていた。
琴であれ、三味線であれ、
その音色に夢中になれば、
ほどなく独力で弾きこなせるようになったという。
その原動力について氏は、
「少年時代の私には“驚く”という能力があった」と振り返った。
珍しい楽器に出合えば、
驚きと好奇心で心がいっぱいになった。
どんどん手に取り、
音を出さずにはいられない。
そうした姿勢が、
やがて作曲という創造活動へと大きく開花したのだろう。
「驚く」「感動する」という心の動きが、
新しい「行動」へとつながっていくのだ。
新年が始まった。
「驚く」「感動する」ということを
一つのテーマにしてみてはどうだろうか。
それが秘めたる才能を開花させるだけでなく
人生を豊かなものにしてくれるだろうから。