PISAショック
OECD加盟諸国間で
義務教育修了段階(15歳)において、
これまでに身に付けてきた知識や技能を、
実生活の様々な場面で直面する課題に
どの程度活用できるかを測るテストがある。
国際学力調査(PISA、TIMSS)とよばれている。
読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野
(実施年によって、中心分野を設定して重点的に調査)
あわせて、生徒質問紙、学校質問紙による調査を実施する。
2000年以降は、3年ごとに実施されている。
よく国の教育レベル・学力レベルの指標として
報道されるのを見かける。
脱ゆとり教育のきっかけとなった
PISAショックを覚えている方も多いだろう。
今回も悪い結果が出ているので
どうなることやら。
電子レンジの安全性を確かめる問題では、
必要な情報がどのウェブサイトに記されているか推測し、
探し出す問いの正答率が56・1%(平均59・2%)だった。
電子レンジを宣伝する企業サイトと
雑誌記事を比べて情報の質や信憑(しんぴょう)性を評価する問題では、
自分ならどう対処するかを
根拠を示して説明する記述式問題の
正答率は8・9%(平均27・0%)だった。
OECDのアンドレアス・シュライヒャー教育・スキル局長は
「フェイクニュースの多いデジタルの世界では
複数の出どころの情報を比較し、
事実なのかどうか区別をつけないといけない」
と出題の意図を説明。
「読解力」の定義がPISAと日本の現状とでは異なっている。
インターネットが不可欠ないまの時代の生きる力を
測定しているのだ。
つまり
違う土俵で力を試している感じだ。
例えるならば
軟式テニスの練習の成果を
硬式テニスでみているようなもの。
前のPISAショックも同じだったけど。
ただし、日本の教育の方向性は
PISA型テストに対応していくことに
間違いはないし、実際に動いている。
文科省のHPにもあるけれども、
「これまでに身に付けてきた知識や技能を
実生活の様々な場面で直面する課題に
どの程度活用できるか」
これがキーワードなのだ。
最後に
萩生田文科大臣のコメントを紹介したい
『文部科学省としては、これらの課題に対応し、児童生徒の学力向上を図るため、
・来年度からの新学習指導要領の着実な実施により、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善や、言語能力、情報活用能力育成のための指導の充実
・学校における一人一台のコンピュータの実現等のICT環境の整備と効果的な活用
・幼児期から高等教育段階までの教育の無償化・負担軽減等による格差縮小に向けた質の高い教育機会の提供
等の取組を学校、教育委員会等の関係者と連携・協力して推進してまいります。』
気になったのは2つ目。
一人一台のコンピューターを配布して、
読解力をはじめとする学力があがるのだろうか。
スマホもそうだけれども
数年で買い替えサイクルもやってきてしまうし。
いい活用法がなければハードなんてすぐ古くなるしね。
https://www.asahi.com/articles/ASMD343J9MD3UTIL012.html?ref=newspicks