どんなことも
幼い子が、ウルトラマンやポケモン、他のマンガのキャラクター、電車など興味のあることやものに関してとても細かなことまで覚えてしまうことはよくありますね。
どうしてあんなに細かく覚えられるのでしょうか。
私は四六時中そのことばかり考えているからだと思います。
同じ本を何度も読んだり、おなじ番組を繰り返し見たり、あきれるくらいの回数をインプットします。
それを友だちや家族に話したり、時には絵にかいたりしてアウトプットしていますね。
寝る直前までその本を読んでみたり、寝た後はその夢も見ているのでしょう。
起きたらすぐ再びその世界に入り込みます。
周囲は、よく飽きもせずにそこまで熱中できるね、なんて思っているはずです。
これは最高の学び方ではないでしょうか。
授業やテストの必要なんてありませんね(笑)。
もし、その熱中をポケモンから数学にかえてみるとどうなるでしょう。
岡潔(1901-1978)という伝説の数学者,多変数複素関数論の研究で人間業とは思えない仕事をした人がいました。
寝ても覚めても絶えず数学のことを考えており、熱中していい考えが浮かぶと、散歩中だろうが、いきなり道端にしゃがみ込んで石や木を拾い、むつかしい数式を書き込んでは計算を始める、解けるまで、時間でも二時間でもしやがみ込んで計算しており、道行く人は何事かと驚いたそうです。
幼い子がそのまま大人になったような人ですね。
数学でなくても、他の学習やスポーツでもいいと思います。
〇〇マニア、〇〇オタク、〇〇馬鹿になれてはじめて道がひらけてくるのですね。
中学生は期末テストの時期ですね。
もう終わった人も、これからの人もいると思います。
次回に向けての想いがある人は、今から始めなければ次回も結果は出ませんね。
やるなら岡氏のように熱中して学習するのがいいです。
そんなの面倒くさいって思う人は、辻本塾に入って熱中できる空気を吸ったらいいと思います。
スポーツや芸術の経験がある人はお分かりだと思いますが、大事な試合や大会やコンクールの2週間前くらいから熱中して練習を始めても良い結果は期待できませんね。
学習も同様です。
甲子園を目指す高校球児たち、真っ黒に日焼けして、泥だらけになり、休みもほとんどないと聞きます。
でもはたからみると彼らのそのひたむきさがさわやかであり応援したくなります。
トーナメントのため、ドラマも生まれます。
だから一球入魂。
今年も暑い夏がやってきますね。
彼らの頬を伝う涙がすがすがしいのは、寒い日も暑い日も雨の日も雪の日も、ずっとその試合その瞬間のために積み重ねてきた想いがあるからなのでしょう。
塾をやっている私からすれば、受験生たちだって同じです。
世間では勉強ばかりしていると不健康のように見られがちですが、ひたむきにかつおおらかに学習する姿はまさに球児たちと同じです。
一点が合否を分けるため、合格したいと本気で取り組む中にドラマが生まれます。
だから一問入魂。
四六時中学習のことが考えられるようになれば、本当の挑戦者。
相応の結果も伴っているはずです。
成績がいいことだけに価値があるのではなくて、ポケモンのようにその世界に飛び込んで、熱中する、それとおなじことを学習を通して経験できることにこそ価値があるのではないでしょうか。
学びの人生を進めていくには、節目節目に試験があり、突破しなければ先には進めません。
いつか巡り合う本当に熱中すべきことにたどりつくまでは、どんなことだって熱中できるスキルを身につけよう。
将来の仕事だって、楽しいことばかりとは限りません。
いやなことだって当然あるでしょう。
でもやるべきことをしっかりと熱中してできる訓練を積んできた人ならば、どんな場所でも必要とされる人材となれるでしょう。
なによりも、そうできれば、自分自身が人生をより楽しむこともできますね。
なろうよ、本当の挑戦者。