エリゼ条約
欧州の二つの主要国、ドイツとフランスは
かつて何度も戦火を交えた「宿敵」だった。
しかし
1963年1月、フランスと西ドイツ(当時)の間で
「エリゼ条約(仏独協力条約)」を結んだ。
条約は
青年交流を促進する機関の設置
両国の語学教育の推進など友好関係を強化する内容。
その中でも特筆すべきは
首脳同士が年2回会談することを決めたことであった。
19世紀の普仏戦争。
そして
20世紀の2度にわたる世界大戦。
その遺恨の歴史を乗り越え
国家のトップが対話を通し
協調の歩みを確認する意義は
いくら強調しても強調しすぎることはない。
いかなる国家であれ
対話を通してしか
真の友好・相互理解は生まれない。
対話こそ、不信と憎悪の連鎖
分断と対立の壁を打ち破る「人間性の勝利」である。
エリゼ条約は
歴史の中の出来事だけではない。
今の時代にこそ
注目されるべきだ
私はそう思う。

