自由とは

東北の山村に暮らす婦人を描いた松山善三監督の「母」という映画がある。

母(1988年 松竹作品)映画ポスター ☆監督:松山善三 出演:吉村実子/未来貴子/佐藤輝/村田雄浩/大空真弓/塩沢とき/川谷拓三 の展示中 ||  Museum of mirairuka - ミューゼオ - Muuseo

幼い5人の子がいたが

 

事故で全身まひとなった夫を28年間介護した実話を基にしている。

映画では、夫をみとった翌年

 

婦人が「アメリカに行って自由の女神を見たい」と告げる。

 

子らは”父の看病で村さえ出たことのない母が?”と驚いた。

 

だが婦人は渡米を実現。

 

帰国第一声が感慨深い。

 

「自由の女神ちゅうから

 

わだす(私)は

 

どこへでも飛んでゆく女神かと思ったら

 

おらとこの田んぼよりもちいせぇ島に

 

ボヤーッとつっ立っているだけでねぇの

 

面白くもねぇ

 

わだすと同じだ……」と。

 

真の自由は”どこか”ではなく

 

“わが胸中”にあるという意味を込めて。

 

 

「自由」とは

 

快適さや享楽に満ちた

 

“苦労のない”状態ではない。

 

厳しい現実や運命を見下ろしながら

 

悔いのない挑戦で

 

勝利の人生を力強く切り開いていく生き方を指す。

コメントを残す

雑感

前の記事

AIの使い方New!!