若き詩人の話

100年ほど前のドイツ。

 

詩人を目指す若者がいた。

 

出版社に作品を送っても

 

なしのつぶて。

 

他人の作品の方が

 

ずっと良くみえてくる。

 

ぐらつく自信。

 

 

 

 

 

若者は

 

自作の詩を

 

著名な詩人リルケに送り

 

〝評価″を求めた。

 

 

 

 

 

 

 

リルケは返書にしたためる。

 

一番やってはいけないこと

 

それは他人の評価に

 

一喜一憂することだ、と。

 

さらに

 

自身に問うべきは

 

「書くことを拒まれたならば

 

あなたは死ななければならないかどうか」

 

「書かなくても

 

生きて行けるということを感じるならば

 

もうそれだけで詩人になる資格はない」

 

 

 

 

 

 

 

自身の生命を懸けて

 

悔いなき情熱はあるか。

 

詩人は鋭く問いかける。

 

これはまた

 

人生を深く生き抜く知恵を示していよう。

 

岐路に立った時こそ

 

自分に問うてみる。

 

己の全存在をかけても

 

やるべきものかどうか、と。

 

おのずと答えは出るだろう。

 

再び踏み出す一歩には

 

決然たる力強さが

 

こもるにちがいない。

 

▼御書に「浅きを去って深きに就くは丈夫の心なり」(310ページ)と。地位も名誉もいらぬ、ただ広宣流布のために――この大情熱こそ、歴代会長と同志の胸に燃える学会精神である。新しい勝利の峰へ、完全燃焼の日々でありたい。

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