腹心の友
昔、赤毛のアンというアニメ番組があった。
とても面白くて
原作本まで読んだ。
脳科学者の茂木先生が
この本を原書で読もうという本を執筆されていて
それを読んだあと、原書も読んでみた。
モンゴメリの作品とは長い付き合いだ。
最近、アン・シャーリーというアニメ番組を観た。
別の機会で紹介したいのだけれども
とても素晴らしい作品だと思う。
孤独だったアンがとうとう「bosom friend」と出会う場面は特にいい。
作品では「腹心の友」と訳されていて
心底信頼できる友だちという意味だ。
「賢明な良友はあらゆる財宝のうちでもっとも貴いもの」
これは、古代ギリシアの文筆家クセノフォーンが記したソクラテスの言葉だ。
現代の若者には、仲間はいても友人がいない人が多いと言われる。
気の合う仲間といることは楽しいが
それだけでは人間としての成長は望めない。
苦しい時も楽しい時も変わることなく
時には苦言を呈し
そして同苦してくれてこそ真の友ではないか。
先のソクラテスの言葉の後には
「われわれは立派な友を得ようとするならば
われわれ自ら言葉も行ないも立派な人間にならなくてはならん」
との一節が記されている。
腹心の友を得ようと望むなら
自らを磨き、鍛えていくことだ。