言葉
人に何かを教えるとき
言葉の選び方で、相手の理解は全く違ってくる。
元陸上選手の為末大さんは
子どもたちにハードルの跳び方を教えるとき
「ハードルの上にふすまがあるから破ってごらん」と言う。
坂東玉三郎さんは舞を教えるとき
腕をどの角度でどうすると言うより
「空から舞ってくる雪を両手ですくうように」とか
「扇子で受けるように」と教える。
すると
すぐに分かってもらえるという。
何かを人に伝えたいとき
自分の頭の中だけで
どんなに隙のない
正確な言葉を考え、話しても
理解されなければ意味がない。
大事なのは
相手の立場に立ち
相手がどう感じているかに
アンテナを張る思いやりだろう。
うちの塾の電子白板の授業コンテンツのサブタイトルは
「日本一わかりやすい授業」だ。
自惚れているわけではない。
日本一わかりやすくありたいという意気込みだ。
目の前にいるこの生徒を理解させたいという気持ちは
ずっと強く持ち続けていきたい。
なぜならば
相手のことを思った分だけ
言葉は研ぎ澄まされるから。