なみだ
「なみだは人間の作るいちばん小さな海です」とは
詩人や劇作家などで活躍した寺山修司氏の言葉。
いくら小さかろうが、海は海。
物理的指標では比べようのない
わずかな涙が海に例えられるのは
涙に宿る意味の深遠さゆえであろう。
人は喜怒哀楽に伴って涙することがある。
一滴、一筋の涙には
それを流した人の感情がつまっている。
中には果てしなく大きくて深い思いもあろう。
やはり“海”なのである。
卒業式を来週に控えた小6生たち。
卒業式の練習で涙を流した生徒も。
この調子だと、本番ではどれだけの涙が流れるのだろうか。
寺山氏の別の言葉にある。
「なみだは、にんげんがもっている
いちばん透明な宝石です」
生徒たちの宝石を
もっと磨き上げる助けになりたい。