青い鳥

メーテルリンク作の『青い鳥』には「未来の国」が登場する。

 

そこには、これから生まれる子どもたちがいる。

 

彼らは誕生の時

 

必ず何か一つ

 

自分が生きる世界に持ってゆかねばならない。

 

例えば

 

発明品

 

哲学

 

平和の同盟……

 

皆、未来を築く使命がある。

 

その中の一人が

 

何を持っていくのかと問われて

 

得意げに

 

「病気を持っていくんだ」と。

 

病者として生まれいずることに胸を張った。

 

人それぞれに使命があり

 

それぞれ幸福の姿も異なる

 

だからこそ

 

作者は別のエッセーに

 

「私自身で自分の幸福を見出さねばならない」と。

 

悩みがないのが幸福なのではないのだ。

 

自身の力で

 

どんな悩みも乗り越えられると心を決める。

 

それが幸福への力なのだ。

 

病気だって乗り越えられる。

 

成績不振だって乗り越えられる。

 

不合格だって乗り越えられる。

 

真の幸福を知った人の心には「青い鳥」が強く羽ばたく。

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