激速激変
理系大学には女子が少ない。
昨今は女子を増やすために
入試も工夫されてきている。
青山学院大学理工学部では
2026年度入学者選抜より
総合型選抜 「理工系女子特別入学者選抜」
を新たに実施するとのことだ。
出願条件は
①英語の外部検定の資格を取得している者
例えば、実用英語技能検定(英検)では
CSEスコア1980点以上とある。
これは2級の合格基準に相当する。
つまり、英検2級に合格していることが第一の条件なのだ。
②高等学校最終学年第1学期又は前期までの
数学の学習成績の状況が3.8以上の者。
③高等学校最終学年第1学期又は前期までの
理科の学習成績の状況が3.8以上の者。
①から③がクリア出来たら
次は第二次審査だ。
第二次審査には基礎学力調査がある。
数学と理科の2教科だ。
「数学」 : 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B(数列)、
数学C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)の内容の基礎学力調査
「理科」 : 物理(物理基礎、物理の内容の基礎学力調査)
または化学(化学基礎、化学の内容の基礎学力調査)を選択し
その内容の基礎学力調査(※ただし物理科学科は物理のみ)
そして面接(学力に関する試問も含む)だ。
今後はこんな入試がどんどん増えていくだろう。
多くの教科をまんべんなく学習していくのではなく
あらかじめ気になるいくつかの出願条件などを調べておいたうえで
そこだけしっかりと磨いていく。
そんな受験勉強が主流となるだろう。
入試直前に予備校が倒産したニュースがあったけれど
その原因は大学入試における
推薦比率が増えたから
知り合いの東京理科大教授は
そう言っていた。
塾や予備校での受験勉強が
不要になってきているからだと。
うちの塾では先日保護者会を行った。
その中で
「激速激変」という言葉を使った。
テレビ局もアメリカも
そして入試も
少し前とは大きく変化している。
すごい速さで。
水面だけ見ていてはわからない
水面下がどうなっているのか
それを理解しなければ
振り回されてしまうだけだ。