待てるのか
エレベーター30秒
パソコンの起動1分
レジ3分
通勤電車の遅れ5分
メールの返信30分
病院の診察30分……
2007年に
「どのくらい待たされるとイライラしますか」と尋ねて
一番多かった回答だ。
今は世の中がさらに便利になって
「待たないですむ社会」にさらに近づいたかもしれない。
人はますます「待てない」ようになったのだろうか。
「待てる時間」は世の中の便利さの成長に比例すると思うが
「人を待つ」ための時間は、世の中がいかに便利になろうとも
短くなることはない。
子どもたちの学力向上までにかかる時間や
志望校合格までに猛勉強する時間などは
これからも減ることはないだろう。
だからこそ、今、どんな苦境にいようとも
その成長を信じ
励ましを送り
私たちは待たなければならないのだ。
『走れメロス』で
友が待つメロスは叫んだ。
「信じられているから走るのだ」
子どもたちも
信じられていると感じると
必ず走るようになる。
時間はかかるかもしれないけれど。
必ず。