受験生特訓③
特訓3日目。
ふと、アランの『幸福論』が頭をよぎる。
「幸福とは徳である」という一節がある。
概して、人は「不幸」を意識しやすい。
自然と「不幸」を感じるし
ほっとけば「不幸」を思うし
いかに自分が「不幸」であるかについて考えをめぐらせるものだ。
基本的に、人間は「不幸」を身にまとうのが得意なのだ。
しかし、「幸福」であることには意志の力が働いている。
そのこと自体が、その人の為す「徳」だというわけだ。
10時間も塾で勉強する中で
昼食の時の楽しそうな表情や
問題ができたときの嬉しそうなリアクション
そんな生徒たちを見ると、それだけでうれしくなる。
受験生だというだけで
めんどうくさいとか
早く終わってほしいなどという
マイナスな感情を抱く人がいる。
でも
自らの意志の力で
今いる場所を
幸せに変えていく。
そういった「徳」を知ってほしい。
そして
これからも「徳」を積んでいってほしい。
笑いながらハードに学んでいこう。
幸せだから笑うのではない。
人は笑うから幸せなのだから。