オリンピック

パリオリンピックが佳境を迎えている。

 

トップアスリートたちのスポーツの祭典を楽しみたい。

 

 

 

 

受験でもスポーツでも

 

それらが終わった後が大事だ。

 

「いま」を生きられなければ

 

悲劇なのだから。

 

オリンピックに出るまでのドラマ

 

オリンピックの最中のドラマは

 

たくさん語られているけれども

 

出てしまった後どのように生きていくかは実はあまり語られてない。

 

受験でも

 

合格体験談はよく見るのだけれども

 

合格後どのような人生を歩んだかについても

 

オリンピック同様にあまり聞かない。

 

 

 

 

 

オリンピック出場者たちは

 

目標を達成してしまった後に

 

燃え尽き症候群と言われる症状が出ることがある。

 

人間が精神的に落ち込むのは

 

危機的な状況の最中ではなく

 

危機的な状況が過ぎ去った後だと言われている。

身体の疲労は実感しやすいのだけれども

 

精神の疲労は実感しにくいために見過ごされがちだ。

 

またアスリートのメンタリティとして

 

弱さを認めないところがあるので余計に無視されがちだ。

 

この点も受験生もまったく同じだ。

 

 

 

 

 

大舞台の後では

 

やる気が出てこないという症状が出る。

 

その時は、疲れているんだ思って休めればいい。

 

それができない時は状況が悪化していく。

 

回復も遅くなる。

 

身体の怪我はまだなんとかなるけれど

 

心が壊れたら全ての原動力を失ってしまう。

 

 

 

 

 

 

1964年の東京五輪にハードルで出場した依田郁子さんという方がいる。

 

五輪が終わり、人生を前に進むことができていなかった。

 

東京五輪を終えて20年も経った時の同窓会でも

 

「先の五輪では結果を出せなくて申し訳なく思っています」と挨拶したそうだ。

 

依田さんは結局45歳で自ら命を絶つ。

 

東京五輪は一体、依田さんの残りの人生にとってどんな存在だったのだろうか。

 

 

 

 

 

オリンピックが終わっても人生は続く。

 

受験が終わっても人生は続くのと同じだ。

 

登ることより降りることの方が難しい。

 

山のどこにいるとしても

 

そこからではどこにも行けない。

 

いったんふもとに下りてこなければ

 

次の場所には行けないのだ。

 

高いところにいると

 

ふもとに下りていくことに

 

躊躇する人もいるかもしれない。

 

大切なことはチャレンジを通して

 

幸せになったと感じられることではないだろうか。

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