パティシエ
小学生のなりたい職業ランキングでは
女子の第1位は変わらずパティシエだ。
おいしいものが好き
作ることが楽しい
よろこんでもらえるのが嬉しい
つまり
おままごとでの楽しかった思い出が
理由だと私は思っている。
小学1年生のこどもが言うならば純真でかわいいなとほほえましく思う。
でも、中学3年生が小学生と同じような言い方をすると
聞こえ方が違ってくる。
義務教育課程の最終年であり
翌年からは学び続けることのほかに
社会に出るという選択肢が
中学3年生にはあるからだ。
待ったなしなのだ。
だからもっとリアルに考えてほしいのだ。
パティシエになって
ただ働きたいだけなのか
それとも
独立して自分の店を持ちたいのか。
そう問われると
多くの人は自分の店が持ちたいと答えるだろう。
でも、現実はそれほど甘くはない。
生き残らなければならないのだ。
これはお菓子屋さんでも塾でも同じだ。
中小企業白書のデータによると
10年後のお店が続いている確率はどれくらいかわかるだろうか。
正解は
個人事業主は、10人に1人!
法人で、10社に3社!
まず最初は個人事業主から始めるだろうけど
10年後の継続確立がたったの10%しかないのに驚くだろう。
パティシエに限っていえば
1000人のパティシエがいたとして
独立するのは5人。
10年後に店が残っているのは1人。
どれだけ困難なことなのかを
偏差値で考えてみよう。
偏差値80はざっくりいうと1000人に3人だから
それ以上なのだ。
模擬試験でめったに出ることはない
偏差値80以上をだすためには
「誰よりも努力する」
「努力を継続すること」
これらがなければ
到底ムリだ。
あきらめろと言っているのではないけれど
パティシエになる努力もしていなければ
進学の準備もしていない受験生が
小学低学年のように
パティシエになりたいというのは
少し現実味がないのではないだろうか。
そんな話を中学3年生にしてみたのだけれども
伝わったかな。