願いが叶うこと
新年度が始まって1カ月半。
清新の志で進学したものの
「理想と現実の差」に翻弄され
それでも歯を食いしばって奮闘中の人は多いのではないだろうか。
思い出す話がある。
第一志望の合格を勝ち取った生徒。
猛勉強を積み重ねた。
誰よりも多くの問題と向かい合ったのではないか。
壁にあたったときには
入学後の自分の姿を思い浮かべながら
乗り越えた。
入学式を迎えた。
彼の高校生活は、思い描いたものと異なったようだ。
落胆する彼にこういう話をした。
「願いがかなうとは『欲しいもの』ではなく
『人生に必要なもの』が手に入るということだ。
期待してるよ」
その後も、思い通りにいかない日々が続く。
だが彼は、腐らずにどんなことも手を抜かずにやり抜いた。
だんだんと友人も増えていき
学校生活も楽しくなった。
見事に難関大の進学を勝ち取った彼は
卒業時に「この学校でよかった」と笑顔で語ってくれた。
思い通りの人生だといいのだけれども
現実はその逆ではないだろうか。
だからこそ眼前に悩みや苦難は
それを成長の糧に転換し
大きな成長を遂げることができるのだ。
今、壁にあたっている人は
心をリフレッシュして、前進の日々を歩み始めてほしい。