流行
成績を上げたり、合格させるために
生徒たち、特に受験生たちが流行に乗っかって、うつつを抜かしているのを看過するわけにはいかない。
限られた時間の中で、最大限成績を上げるには、思考を100%学習とか合格に染めるべきとの思いがあるからだ。
だから、小学生とかはさておき、受験生との流行の話に同調しないし、
そもそも受験生たちがうつつを抜かすものに、
反射的に敵意を抱くようになってしまった。
同僚講師が生徒たちと同じような流行のものにはまっていると、
私はそれこそ白い目でみて、文句を言う、
生徒と同じレベルでハマるなよってね。
勘のいい生徒は、私のそれに気づいて、流行の話は私の前ではしなくなったりもする。
過去を振り返ってみると・・・・
例えば、ハリーポッター。
中高生流行りのテレビ番組ドラマ・アニメ・映画。
中高生流行りのアイドルとかアーティスト。
中高生流行りのマンガ全般。
中高生流行りのゲーム。
ユーチューブとか動画系全般。
その他もろもろ・・・
名前は知っているものが多い。
生徒たちからいろいろ耳にするし。
でも、生徒たち、特に受験生が話をしているのを聞くと、ふつふつと・・・・・
そんな暇があれば勉強しろよって思うから。
だから、自分から受験生とかぶる流行を追い求めることはこの仕事を始めるようになってからは基本ない。
ハリーポッターの名前を聞くと、今でもハリーポッターにドはまりしたあの生徒の顔がリアルに浮かぶ。
あの生徒は
発狂寸前のお母さんといっしょに中3になってやってきた子。
少年ジャンプとハリーポッターがやめられない子。
やめさせたいというお母さんのご意向もあり、
いろいろ試みたけど
最終的に、
やめさせることは
逆効果だって判断。
だから、
どうしてもっていうなら、
時間を作り出してみろって
高負荷をかけることにした。
中途半端は許さないぞっておどして。
驚いたことに、
彼は
すべてしっかりとやってき続けた。
そして、ジャンプとハリーポッターもやめなかった。
お母さんの内心は複雑そうだった。
もっとストイックにって思っていたはず。
第一志望の早大本庄に合格したし、パンフレットにも出ていたけど、
あの時のお母さんの複雑そうな表情が思いだされて、
ハリーポッターには
無意識に脳が拒否してしまう。
だからいまだにハリーポッターの本を読んだことも映画を見たこともない。
ハリーポッターに限らず、そんなのはたくさんある。
例外はドラマあまちゃんかな?
あれはたまたま深夜の総集編を見て
生徒たちが話題にする前に
引き込まれてしまった。
じぇじぇじぇってね。
ハリーポッターの子は運が良かったにせよ、
今まで、流行を追い、うつつを抜かし、失敗をしてしまった受験生が実際にいたからね。
例えば、モンハンってゲームをすごい時間プレイして(受験後判明)、
慶応志木の2次落ち、抑えの県内私立進学って子。
中学3年の今ぐらいの時期にはまさか慶応志木落ちるって夢にも思わなかった。
この時期にはすでに仕上がっていたからね。
でも・・・・・・
他にも、ツムツムってゲーム。
あのゲームのおかげで大宮高校ダメだった子がいた。
彼はまさかのまさかだった。
青天の霹靂。
12月の北辰まではほぼ完ぺきだったし。
県内私立、どこでも特待生まで基準超えていたし。
でも・・・・・・・・・・ツムツム・・・・・・
そんなに面白いのか!憎きツムツム!!!
だから、ツムツムって言葉を聞くと、負の感情が今でもこみあげてくる。
これもやったことがない。今後もやらないだろうなあ。
あとスプラトゥーンってゲームとか。
ゲームだけが原因ではないかもしれない。
でもね、
彼らは度が過ぎていた。
受験に絶対がない以上、勉強は、やってやりすぎることはないし。
だから私は百歩譲って、鉄の意志で節度を持てるならば・・・・・って条件で気分転換の意味でならOKかな。
流行をうまく受け入れられないって、
よく考えると変な話、
自分では一種の職業病かなって思っている。
よくないなとは思うけど、
こればかりはどうしようもない。